資産形成コラム

医師が開業で失敗しないための事前準備|気になる年齢や資金の貯め方まで紹介

大都市などでは、多くのクリニックが混在しているため、
開業しても必ず成功するとは限らないのが医師の開業。

開業医が多い地域では、競争も多く、中々患者が来てくれないなどの問題も多いです。
開業しても、どう患者を呼び込めばいいのかわからない方は多いでしょう。

そこで今回は、医師の開業で失敗しないための準備についてご紹介します。
開業をする上でやっておきたい事前準備やポイントについても解説しているので、
併せて参考にしてみてください。

自身の強みを見つけ戦力にすべく経験を積む


開業を志している医師がまずはじめるべき事前準備は、
自分の医師としてのキャリアはどうなっているのかなどの自己分析です。

まず、自分のキャリアをもとにした医師としての強みをしっかりと把握することで、
どういった路線のクリニックを開業すればいいのかというプランが見えてきます。

医師としてのキャリアを確認し、どういったクリニックを開業するかの目途が立った後は、
自身のライフプランと相談することも大切です。
開業医としての人生と自分の人生を振り返りながら、
どうすればこの先も開業医としてやっていけるかのプランを見据えることが、
まずクリニックを開業する上で、はじめに行うべき事前準備です。

開業する医院のコンセプトを決める


開業する上で大切なのがコンセプトです。
自分の医師としての強みを生かし、どういった診察ができ、何の診察はできないのかを明確にしましょう。

また、内科系のクリニックは、どの地域にも多くあるため競争が激しいです。
1日どのくらいの来院を見込んで診察を行うのか、地域にどう根差していきたいか、
近隣の内科医院との連携はどうすべきかなどの細かい部分も考えながらコンセプトを決めていきましょう。
そうすることで、より明確な開業のビジョンを持つことができます。

開業を行う平均年齢とは


開業する医師の平均年齢は、40歳を超えてキャリアを十分に積んだ方が多い傾向にあります。

しかし近年では、30代という若さで開業に踏み切る医師も多いです。
医局に属さない方も増えてきており、大学病院などでキャリアを重ねることはせず、
自分たちの進路を自分で決める傾向があります。

また、近年は50・60代などの定年を前にした医師も開業に踏み切ることが多いです。
精神的にも肉体的にも若々しく、第一線で活躍したいという思いの強い意志が多いことから、
定年退職がない開業に踏み切る医師が多くても不思議ではないでしょう。

開業するためには資金を集める必要あり


開業資金は、5000万円が平均です。

開業を目標に貯金して資金を調達する方法もありますが、
銀行からの借り入れをうまく利用し、バランスよく支出を計算し、
万が一の時のために自分で貯めた資金を確保するなどの対策も取りながら資金を集めましょう。

必要な開業資金の目安

● 内科
内科の診察で必要な設備に2,000~3,500万円、土地物件で約3,000万円かかるため、
全体では約5,000~5,500万円かかります。

● 眼科
眼科では様々な機器を使用するため、設備費に約2,000~4,500万円、
土地物件に約3,000万円かかるため、全体で約5,000~7,500万円かかります。

● 皮膚科
レーザー機器を使用しない皮膚科の場合は、設備費に約500万円、
土地物件に約1,500万円かかるため、全体で約2,000万円かかります。

● 耳鼻咽喉科
カメラやモニターを設置する必要がある耳鼻咽喉科では設備に約2,000~2,500万円、
土地物件に約3,000万円かかるため、全体で約5,000~5,500万円かかります。

● 整形外科
人件費も多く、X線をはじめとする機器設備が多い整形外科では設備などに約2,000万円、
駅から近い立地にするために土地物件を確保することで3,000万円程度必要なので約5,000万円開業に必要です。

● 産婦人科(分娩なし)
女性が通いやすい設備を整えるために約2,000万円、
土地物件に約3,000万円かかるため、開業資金は約5,000万円必要です。

● 心療内科と精神科
精神科はプライバシーに配慮した設備を整える必要があるので、
設備には400万、土地物件に約1,000万円ほどなので、開業するには約1,400万円かかります。

自己資金の割合

自己資金は多いほど開業する際の負担は減ります。

しかし、万が一のことや生活費、開業してからの運用のためにも資金を確保する必要があります。
自己資金として1,000万円~2,000万円確保しつつ、
銀行や開業のための助成金を有効に活用して、開業するのが効率的です。

医師の中には、銀行からの融資を開業費用に活用し、
自己資金として貯めていた分は開業後の運営資金や生活費、
何かあった時のための保険として確保している方もいます。

融資してくれる金融機関の選定

開業するためには、資金を融資してくれる機関を選ぶことも大切です。

まずは、自己資金がいくらあるのかということや医院を開業し融資を受けた後、
どういった返済計画を持っているかなどの事業計画書を作成し、金融機関に提出することで審査が通りやすくなります。

また、大手の銀行では、開業医向けの借り入れプランが設けられており、
低金利で借り入れ期間の相談も柔軟に応じてくれるケースもあるなど、
開業医の計画書や自己資金の有無で大きく審査や借り入れのプランが変わってきます。

医師開業を支援してくれる機構はあるのか

銀行以外にも、医師が開業する際に申し込みをすることで援助をしてくれる機構が2つ存在します。

● 福祉医療機構から融資
開業するクリニックの内容や必要になる経費に応じて、豊富な融資プランが整えられている機関です。
クリニックを開業する上で必要な建設、設備費用などを
返済計画に合わせて低金または固定金利の制度を利用して融資してくれます。

● 創業補助金
開業のために必要な費用一部を、国や地方の公共団体によって負担してもらえる制度です。
補助金の申請は毎年春ごろに行われ、市町村の窓口で申し込むことで審査を受けることができます。
事業計画書を綿密に用意し、地域に根差したクリニックであれば、この補助金を利用するのがおすすめです。

何年後に開業するかを決め自己資金を貯め始める


開業医は、思い立ってすぐに行動しても成功することはできません。
あらかじめ開業することを念頭におき、計画的にキャリアを積むことが大切です。

自分は医師になって何年後に開業するのかをしっかりと定めた上で、
自己資金を効率よく貯めていく必要があります。

しかし、給料をやりくりするだけでは自己資金を貯めるのは難しいです。
早い年齢で開業したい場合は、資産運用のセミナーに積極的に参加するなどして資金を集めていきましょう。

開業しやすい診療科と稼げる診療科は違う


今度は、開業しやすい診療科と、
稼げる診療科についてランキング形式でご紹介します。

以下のランキングを、開業の参考にするのも1つの方法です。

開業資金が低い診療科ランキング・稼げる診療科ランキング

・開業資金が低い診療科ランキング
1位:精神科
2位:皮膚科
3位:内科
4位:整形外科
5位:産婦人科
6位:耳鼻咽喉科
7位:眼科

・稼げる診療科ランキング
1位:眼科
2位:耳鼻咽喉科
3位:産婦人科
4位:整形外科
5位:皮膚科
6位:内科
7位:精神科

開業資金が低価格なことと、儲かることは比例しない傾向にあります。

眼科は特に、平均年収は3,000万円程度です。
パソコンやコンタクトレンズの普及によって多くの人が定期的に利用することがあるため、
初期費用の高さを鑑みても利用者が多く、収入が高くなる傾向にあります。

内科や皮膚科は、患者の数も多くなりますが、
医療機関が多くなるため、分散される傾向にあり、実際の収入は2,000万円程度になります。

また、眼科や耳鼻咽喉科などは一度整備を整えれば頻繁に設備を変える必要はありませんが、
内科や産婦人科などは診療所の設備維持にコストがかかります。
収入は、維持費用を差し引いた額になるため、そういった理由からランキングでは下位に分類されるのです。

まとめ


クリニックを開業することは決して簡単ではありません。
医療現場における自分の役割を把握する自己分析や、資金調達などの事前準備がとても大切になります。

開業するためのライフプランを立てることはもちろん、事業計画を立てておくことで、
開業してからのビジョンを見据えやすくなります。
開業の計画を数年単位で見越してしっかりと立てることで、失敗せずに開業することができるでしょう。

コンシェルジュ
八木橋 辰夫Tatsuo_Yagihashi

紳士服の営業として13年勤務。その後MR、管理職として医療業界に18年携わり、その後弊社へ。

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