「院長先生の引退」などクリニックの閉院理由は様々ですが、
中には、
「どうやら流行らなかったらしい・・・」
「経営が上手くいかなったようだ・・・」
などの理由で2~3年で閉院をされるお話も聞きます。
医師同士の横のつながりで、そのようなお噂なども聞く事はあるのではないでしょうか。
『開業はしたいが失敗をしたくはない』
だからこそ、開業を考え始められた先生方からは、開業の具体的な話だけでなく、
「開業準備ための転職」のご相談を受ける事も多くあります。
今回は、キャリアアップやセカンドキャリアのための転職とも全く異なる、
「開業準備のための転職」についてお話をさせて頂きます。
まずはご自身の開業するクリニックのイメージを明確にすることから始められると思います。
イメージが固まりましたら、その理想と現在とのギャップを埋めていく作業が必要です。
それを埋めるための手段としての転職=「開業準備のための転職」ということになります。
(1)訪問診療
クリニックにおいて、重要性を増している訪問診療の手順や、
施設との業務提携の方法を学ぶための転職です。
(2)転科
幅広い症状の患者様を診る開業後に向けて、
ご専門とは違う分野でのご経験が可能な点を重視し次の職場を決められる方も多いです。
(3)クリニック院長
院長業務、事務業務、スタッフ・患者様とのコミュニケーションなどを
院長という立場で経験ができる院長求人が、
何をおいても開業医の立場に最も近いのではないでしょうか。
開業の資金集めとして、高額の給与を理由にご勤務先を決められる方もいらっしゃいます。
高額給与の求人は科目も絞られ、タイミングの要素が強いです。
そこで、期間を決めて、エリアを絞らず、転居・単身赴任を前提に探されるケースも多いようです。
開業エリアが決まっている場合は、
地域医療機関との接点を重視されて転職先を決められる方もいらっしゃいます。
エリアの特性・傾向を知り準備につなげるとともに、
滞りなく開業を行うために地域との関係性を構築していく事も大切ではないでしょうか。
以上を踏まえ、よりよい開業ができるよう、
開業ヘむけた転職を成功させましょう。