株式投資で言うレバレッジとは他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めることです。人からお金を借りることで、少ない自己資金でも大きな金額をかけられ、より大きな利益を得ることができる仕組みのことです。
レバレッジ(Leverage)の語源は(レバー、lever)から転じて「てこの原理」という意味です。少ない資本で大きな利益を得ることからそう呼ばれています。信用取引や先物取引などにレバレッジを利用することを「レバレッジ取引」といい、レバレッジ取引を行うことを「レバレッジをかける」と言います。株式取引でかけられるレバレッジの最大倍率は3.3倍です。
株式投資のレバレッジ取引は、他人資本を使うことで少ない自己資本でも、より大きな利益を得ることができるメリットがあります。反対に損失が大きくなってしまう場合もあります。レバレッジ取引を行うにはリスクがあることを理解し、きちんとした資産管理が求められます。
レバレッジをかける信用取引を行うには、担保として委託保証金を証券会社に差し入れる必要があります。レバレッジをかける際の他人資本は証券会社から借りているからです。信用取引を行う際の委託保証金率は30%もしくは委託保証金30万円以上と決められています。
保有している株式も、委託保証金の代わりになります。ですが株式を預けた場合は時価の約80%と低く評価されます。株価は常に変動しているため、保証金としての価値もその都度変わります。
委託保証金率には最低保証金率が定められています。これは信用取引の金額に対してかかるもので、委託保証金が最低保証金率を下回ってはいけません。委託保証金は株式取引によって増減するため、実際に取引をおこなうときは注意が必要です。
委託保証金が最低保証金率を下回った場合は、不足分の補償金を追加する追加保証金が必要になります。追加保証金が必要になるケースは、委託保証金が30万円を下回った場合と最低保証金率(取引金額の20%)を下回った場合のどちらかです。
株式投資には日本株式や米国株式などの投資クラスが存在します。日本国内でも証券会社で外国株取引口座を解説すれば、海外の株式を購入することができます。ですが外国株式にはレバレッジをかけることができません。国内で利用できる証券会社は、外国株式に対しての信用取引を行っていないからです。外国株式に投資する場合は現物取引のみの扱いです。
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