医師の方が開業する際には様々なことを決めなければなりません。しかし、日々の業務に忙しい医師の方は準備もなかなか進まないことも多いです。そもそも開業するのに必要な準備や手続きが見えにくいこともあります。そんな時は開業支援会社のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。ここでは医院開業の支援会社のサポート内容についてご紹介します。
開業するにあたり、決定しなければならないことや、各種手続きなどやることは山のようにあります。大まかには以下のような項目が該当します。
・開業地選び
・事業計画の作成
・資金調達
・医療機器の選定
・スタッフの採用
・開業に関する行政手続き
・リスクマネジメント
これらは手を抜いてしまうと開業の認可が下りないことや、その後の経営を左右する事案ですので、準備を怠ると開業できなかったり経営難になったりする可能性があります。
色々調べたり、知り合いに聞いてみたりと準備を進めるのも良いですが、膨大な時間と手間がかかってしまいます。
このような大切なことを行わなければならないのに日々の業務が忙しくて準備に長い時間がかかってしまうこともあるため、開業に苦労する方も多くいらっしゃいます。
開業準備についてはこちらに詳しく紹介していますので参考にしてください。
医師のクリニック開業準備にかかる期間とスケジュールについてご説明
医院立ち上げの際の手続きや決め事から、開業後のサポートまで行ってくれる支援会社が存在します。
開業時の手続きはもちろんですが、どのような土地に立てる方が有利なのか、最低限どのような機器を入れると良いかなどのアドバイスを受けることができます。
また、開業後にも適切なアドバイスを受けることができますので、経営難に陥りやすいポイントを知ることで避けることが可能です。
もちろん、支援会社によってサービスの手厚さに違いはあります。自分に合った支援会社を選択することが開業するための近道であり、開業後の経営を安定させる近道です。
支援会社によってサポート内容は異なります。しかし、最低限押さえておきたい内容も存在します。そこで、重要とされる5つのサポートについてご紹介します。
開業というスタートラインに立つために必要なことをサポートしてもらい、万全の体制でスタートを切りましょう。
現在、たくさんの医院が開業しています。適当に場所を決めて開業したとしても、来院は見込めないのです。来院がなければ経営はどんどん傾いてしまいます。
そこで、求められている医院を開業することが経営を安定させる鍵になります。いくら医師として有名でも、経営に対して何も知らない状態であれば経営がうまくいくケースは少ないです。
しかし、うまく経営するためのノウハウや失敗を回避するためのポイントなどは存在します。これらを知るためには、セミナーへの参加が最も近道だと言えます。
インターネットに出ないような本当に必要な情報を得るため、セミナーへの出席は有効です。
自分の理想を貫きたいと考えている方や不安を感じる方は、セミナーを受けた後にカウンセリングを利用すると良いです。
理想とする医院の形や経営スタイルを持っているのであれば、カウンセリングによって自分に合った開業方法を探ることが大切です。
セミナーなどで重要なポイントを押さえた後に、自分が決定したことにまずい点がないかをカウンセリングによって確認する必要があります。勘違いによってずれたことを行っていれば経営はうまくいきませんし、理想から離れてしまいます。
より良い医院にするために、カウンセリングは必要です。
カウンセリングを受けた後に、具体的に新規開業が良いのか継承が良いのかの提案を受けることができます。
どのようなものがあるのか具体的な案件も、秘密保持契約書を締結後に提示を受けることができます。
実際に具体的な案件を見ることにより、自分の理想が現実味を帯びてきます。
継承には第三者継承や分院展開などの案件があり、開業支援会社に情報が集まってきているのです。
新規開業の土地や実際に継承相手を探している案件を知ることができれば、開業に大きく前進できます。
開業時に必要以上の医療機器や医薬品を導入して、開業後はほぼ使用しなかったという声が多くあります。
もっと他のことに経費をかけられたケースもありますし、医療機器をリースした場合は経営を圧迫するケースもあります。
そこで、開業支援会社のアドバイスを受けることにより個人によって違いのある理想の医療を実現するために、何が必要で何が不要かの的確な提案を受けることができます。
たくさんの開業例を見てきたからこそ提案できる事項なので、どんな設備にするのか理想を踏まえながら相談して決めることができます。
医院を開設するにあたり、行政から許可を得るための手続きを行わなければなりません。
一部の例として、下記のようなものがあります。
・診療所開設届
・個人事業の開廃業等届出書
・保険医療機関指定申請
・診療所使用許可申請
・健康保険・厚生年金保険新規適用届
・給与支払事務所等の開設届出書
これ以外にも労災指定認定や、レントゲンを導入するのであればX線装置等に関する提出など、たくさんの書類が必要になります。
提出先も様々ですので、書類を準備して提出するとなると膨大な時間と手間がかかります。
そのため、手続きに関わるサポートを受けることで時間と手間の短縮になるのです。
もちろん、開業に関わり自分自身で全てを行う方もいらっしゃいます。
そこで、開業支援サポートを受けるメリットとデメリットをご紹介します。
メリットとデメリットを天秤にかけて、どちらが自分にとって向いているかを判断することで、後悔のない開業に踏み出すことができます。
開業支援会社のサポートを受けるメリットは、不安を解消し時間と手間を省けることです。
開業するということは経営者になるということです。勤務医時代に経営について注意しながら仕事をしていても、実際にどのようなことを行うのかはわからないことも多いです。
失敗をしないためにも、たくさんの事例を見てきた開業支援会社のサポートを受けることは先を見通すことができることが最大のメリットです。
また、日常業務により時間がなかなか取れないことも多くあります。そこで、手間や時間が短縮できるので開業までに余計な時間をかけなくても良いというメリットもあります。
開業支援会社のサポートを受けるデメリットは、選んだ会社によっては失敗するケースもあるということです。
サポートを受ける際、開業支援会社によっては開業後のサポートを一切してくれない会社も存在します。開業後の経営を見越して準備する必要がありますので、開業後も支援を受けられない場合は経営に対する不安を払拭できません。
このようなケースは、医師の立場に立って考えていない会社が多いです。建築業界や医療機器メーカーを優先してしまい、適当なアドバイスを行わずに利益を優先し、開業した後は関与しないというパターンです。
そのため、開業支援会社選びを失敗してしまうと開業も失敗するというリスクがあるのです。
開業については、コンシェルジュとよく相談した上で、最適な方法を選んでいきましょう。必要書類などの不備があると、不要な時間を要してしまいます。
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医師の方が開業するにあたり、やらなければならないことはたくさんあります。その中で開業支援会社はノウハウを持っていますので、サポートを受けることは開業に大きく近づく有効な手立てです。
開業時に失敗してしまうと、経営の軌道修正を行うことは資金も少なくなっている状態なので難しいことが多いです。万全の状態でいち早く開業するためにも、良い開業支援会社からのサポートを受けることが重要です。